著作権侵害 映画のリーチサイトを運営者、群馬県警が男性を逮捕

 群馬県警察サイバーセンターと高崎北警察署は、2022年7月7日、違法にアップロードされた侵害コンテンツに公衆を誘導する「リーチサイト」を運営していた男性1名を著作権法違反の疑いで逮捕しました。
 群馬県警が映画の著作物に係るリーチサイトを摘発するのは、2022年2月に続き、今回が2回目となります。

 男性は自身が運営するリーチサイトに、別のサイトに違法にアップロードされた株式会社バンダイナムコフィルムワークスが著作権を有する劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』 「宇宙からの遺産」、キングレコード株式会社が著作権を有する「シドニアの騎士 あいつむぐほし」へのリンクを提供し、公衆を誘導していました。

 男性が運営していたサイトは、2018年2月にドメイン登録が行われており、開設当初は映画の情報や公式トレーラーなどを紹介する内容でしたが、その後に海外のオンラインストレージなどへアップロードされている違法動画へのリンクを掲載するようになり、ほぼ毎日1~3作品の違法コンテンツのリンクを提供するページを更新していました。
 同サイトには広告が掲載されていたほか、男性が出品していたとみられるインターネットオークションサイトへのリンクなどが設置されていました。

 リーチサイトは、2020年の著作権法改正において規制されました。具体的には、リーチサイトを運営する行為やリーチサイトにおいて侵害コンテンツへのリンク等を提供する行為を著作権法等で侵害する行為とみなし、刑事罰の対象としています。
 海外のストレージサイトには、さまざまな著作物が違法にアップロードされています。多くは作品名などの情報が記載されず、無意味な文字の羅列などがファイル名となっていることから、リーチサイトによる誘導窓口がなければ、ユーザーはそのコンテンツに到達することはできません。リーチサイトは、このような違法コンテンツへのリンクを掲載し、アクセス数を集めることで広告収入を稼ぎ暴利を得るなど、海賊版サイトの運営と同様に我々権利者にとって悪質かつ許せない行為です。

 CODAは、リーチサイトを含めたインターネット上の著作権侵害行為について調査を続けており、コンテンツが適正に保護される健全な正規流通の促進のために尽力してまいります。

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