広報啓発 「JENESYS 2022」日ASEANユースリーダー交流に参加

 2023年2月23日、「JENESYS 2022」日ASEANユースリーダー交流において、ASEAN加盟10か国および東ティモールに加え、日本からの代表団を含めた大学生および大学院生を対象にCODAが講義を行いました。

日ASEANユースリーダーの皆さんと集合写真

 「JENESYS 2022」は外務省が推進する対日理解促進交流プログラムとして、アジア大洋州地域の将来を担う人材の招聘・派遣などを行い、対日理解の促進、外交基盤の拡充を目的に2015年から開催されており、一般社団法人日本国際協力センター(JICE)とNPO法人Multilateral Interaction with Students (MIS)が協力して企画運営を実施しています。
 今回は2月22日から2月28日の日程で上記の国々から大学生および大学院生106名が集い、その中で5つの分科会(観光・インターネット・農業・労働・都市)に分かれ、専⾨家による講義や現場視察、ワークショップ等を通じて、各国の課題解決を⽬指し議論を行い、具体的な行動宣言を策定するプログラムが実施されました。

 その専門家による講義としてJICEとMISからの依頼を受け、23日にCODAプロジェクト担当部長の湯口が参加し、インターネット分科会を選択した28人の学生たちを対象に、インターネット時代における海賊版などの権利侵害の現状や、その背景となるデジタル社会におけるメディアの変化などについて講義を行いました。

講義の様子①
講義の様子②

 講義の終わりには、海賊版問題とデジタル社会におけるリテラシーや社会的責任について、学生たちにグループディスカッションを行ってもらい、
「母国では著作権侵害に対する意識が低いこともあり、教育によって若い人だけでなく幅広い世代に啓発することが重要」
「大学で論文の引用方法などを学ぶことは、原典やオリジナルを大事にする学びにも通ずる」
「(国によっては)オフィシャルにコンテンツを楽しむサイトが充実していないこともあり、海賊版を見ることが安易に選択されている背景もある」
「政府レベル、ハイレベルな海賊版に対する対応策も有効だろう」
などの熱心な意見交換が行われるなど、各国の学生たちの意見や関心事について情報を得る大変貴重な交流機会となりました。

グループディスカッションの様子①
グループディスカッションの様子②
グループディスカッションの様子③
グループディスカッションの様子④

CODAでは、若年層に向けた著作権侵害をはじめとする知的財産権侵害に対する広報啓発を重視し、さまざまな活動に取り組んでいます。今回、アジア大洋州地域の将来を担うユースリーダーの皆さまにお話をする機会をいただいたことに感謝するとともに、皆さまの今後の活躍を心より応援しております。

■一般社団法人日本国際協力センター(JICE)
 https://www.jice.org/
■NPO法人Multilateral Interaction with Students (MIS)
 http://misleaders.stars.ne.jp/

当記事の印刷を希望される方は
下記よりダウンロードをお願いします。

ニュース一覧へもどる