お知らせ 大分県立芸術文化短期大学と産学連携「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」を開始

 2023年2月15日、CODAと大分県立芸術文化短期大学は、知的財産保護のための産学連携「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」の開始を記念して、大分県立芸術文化短期大学大講義室にて開始式を行い、地元関係者や複数のメディアの方々などにご参加いただきました。

 「デジタルコンテンツ保護プロジェクト」は、学生が自主的にパトロールして収集した違法アップロードの情報などを随時CODAに報告するもので、CODAによる違法アップロードや海賊版対策などに活用されるほか、CODA活動や大学研究の立場からそれぞれの海賊版対策への情報交換も行われる予定です。また違法アップロード情報のうち悪質なものについては、今後大分県警への通報や相談も視野に入り、知財保護のための新たな産官学の連携に期待が高まるところです。

 当日の開始式では、CODA代表理事の後藤からあいさつとして海賊版被害や知的財産権について主体的な学びを推進されている大分県立芸術文化短期大学と連携して日本コンテンツの保護に取り組めることについて感謝の意を述べたうえで、日本の知的財産を産学連携して守っていくことへの期待についてメッセージビデオを放映したほか、大分県立芸術文化短期大学情報コミュニケーション学科野田准教授から「当プロジェクトは、これからのデジタル社会を担っていく学生たちが、著作権侵害のテーマについて、自分たちで動いて考えていくという、非常に意味のあるプロジェクト」であり、CODAと連携することについて「これまで文献から想像することしかできなかった業界や侵害の実態を知ることができ、我々にとって学びが深まり、通報の対象や方法など具体的なニーズを踏まえた上で活動することができるため、独りよがりにならず、良い社会貢献ができるものと考えている」とごあいさつをいただきました。
 またCODAプロジェクト担当部長の湯口から野田研究室の学生に対し、本プロジェクトの委嘱状を手交し、これを受け学生から知財を守ることの重要性と大学での学びを活かして「大好きなコンテンツを守っていく」との決意表明が述べられました。
 セレモニー終了後には、学生たちによる実際のサイバーパトロール活動が紹介されたほか、CODAの趙職員からCODAの違法コンテンツへの取り組みと違法アップロード動画の検出のコツなどについて紹介を行い、相互の活動に理解を深めました。

 大分県立芸術文化短期大学情報コミュニケーション学科は、10年前から「めじろんおおいた見守り隊」として大分県警察の委嘱を受け薬物の違法取引など、犯罪や事件を誘発する有害情報を警察に通報する活動を続けており、また情報リテラシー教育や知財教育を専門に行う同大学情報コミュニケーション学科の野田研究室では、2022年9月に大分県地域連携プラットフォーム推進事業として大分県と連携して高校生向けに若年層の海賊版に関する啓発動画をゼミで制作するなど、かねてから官学連携プロジェクトに取り組んでいます。
 そこで制作された啓発動画をきっかけに2022年10月にCODA職員との間で意見交換会が行われたことを受けて、今回CODAと産学連携として新プロジェクトを発足する運びとなりました。

 デジタル・ネットワーク化が進む現代においてアニメや漫画などの違法アップロードが年々社会問題として深刻化するなか、CODAはこの新プロジェクトの発足により、産学連携による知的財産保護のための情報の共有および効果的な解決策の検討を実施してまいります。

開始式の様子①
開始式の様子②
集合写真

■参考リリース:大分県教育庁と大分県立芸術文化短期大学を訪問
 https://coda-cj.jp/news/1268/

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