海外政府・事業者との対話

CODA では、海外における海賊版対策やインターネット上の著作権侵害対策を進めるに当たって、一企業では対応が困難な、現地政府機関、業界団体、事業者等との関係構築を行い、対話の窓口を開いています。

MPA(モーション・ピクチャーアソシエーション)

全世界に及ぶ現在のオンライン著作権侵害問題に対する新たな善処法の開発や共同での著作権保護活動の強化を目的に、CODA とMPA は、公式同意書 (MOU) を 2014 年 3 月に締結しました。CODA と MPA との間で9 年間にわたり培われてきた強力なパートナーシップ(2005 年からのアジア地域におけるフィジカルパイレーツ対策に係る業務提携)を基に、世界中で問題となっているオンライン上の著作権侵害に関する情報を共有し、その対策の検討・協議を深めていくものとしています。その内容としては、実行可能で適切かつ効果的な権利行使ならびに違法サイトに係る周辺的対策の実施、技術的解決策の検討、そして各国政府に対するロビー活動などを掲げています。 2016 年、2018 年、2020 年、2022 年にその期間を2 年延長することに合意しています。また、MPA を中心に 2017 年に設立された ACE (the Alliance for Creativity and Entertainment)との連携強化などについても意見交換を行っています。

中国政府、著作権団体等

国家版権局等の中国政府機関との対話ルートを「CODA 北京センター」を通じて構築し、著作権関連法制度に関する情報交換等を独自に実施してるほか、政府関係機関の来日に合わせた意見交換会も実施しています。また、国家版権局、公安部、工業情報化部、国家インターネット情報弁公室の知的財産関連4部門が共同して実施するインターネット上の著作権侵害取締り特別キャンペーン「剣綱行動」に対し、毎年情報提供を行っています。2019 年 3 月には中国文化観光部直轄の国営企業である中国文化伝媒集団有限公司、2019 年 9 月には中国国家版権局がオンライン上の著作権監視センターとして指定する「12426 版権監測中心」を運営する「FirstBrave(冠勇科技)」、2019 年 12 月には世界最大のモバイル通信事業者 China Mobile Communications Corporation ( 中国移動通信集団有限公司 ) の 100%子会社である配信事業者MIGU 社、さらには中国の大手動画投稿サイト事業者 5 社とも、知的財産保護や正規流通に関する MOU を締結しています。

韓国政府、著作権団体

韓国文化体育観光部 (MCST) との連携のほか、韓国著作権委員会(KCC)と韓国著作権団体連合会(KOFOCO)の一部が統合し、2016 年に設立された韓国著作権保護院(KCOPA)と、知的財産保護などに係る MOU を 2017 年 8 月に締結しているほか、2017 年12 月には、COA( 著作権海外振興協会)とも同様の MOU を締結し、定期協議を実施しています。

ASEANの行政機関や関係機関

MyIPO(マレーシア知的財産公社)、MDTCA(マレーシア国内取引消費者関係省)、DIP(タイ知的財産局)、DEPA(タイデジタル経済振興機関)、TACTICS(タイ情報技術犯罪抑制作業部会)、COV(ベトナム著作権局)、DGIP(インドネシア知的財産総局)などと関係構築を図り、情報共有を通じて連携強化を実施しています。

事業紹介一覧へもどる